三年ほど付き合った女性がいました。
別れた理由は価値観や生活リズムのずれで、どちらかが悪いという話ではありませんでした。
ただ別れた後の立場は明確で、私が“追う側”で相手が“追われる側”でした。
連絡すれば返事は来るものの、温度は明らかに低く、SNSの更新に一喜一憂するような消耗する関係でした。
それでもどこかで可能性を残しているような感覚があり、諦めるには時間が必要でした。
依頼後すぐに大きな出来事はなく、むしろ一時期は完全に連絡が途切れました。
その空白が逆に良かったのかもしれません。
半年ほど経った頃、向こうから連絡が来るようになりました。
その時の温度が以前と違っていて、用件ではなく近況を共有するような内容でした。
そこから食事に誘われ、互いの現在地を話し合う時間が生まれました。
交際が再開した訳ではありませんが、立場が完全に反転していました。
過去は私が追いかけていて、彼女は余裕のある側でした。でも再会した時には、彼女の方が距離を詰めようとしていて、私は選択する側に戻っていました。
この逆転が復縁よりも意味が大きかったのだと思います。
恋愛が終わる時、人は“役割”のまま終わることがあります。
私は追われる側として終わりたかったのではなく、自分の価値のまま終えたかった。
そういう意味でこの結末は自分にとって正しかったと今は言えます。
依頼していなかったら、この物語は中途半端な悔しさのまま固まっていたはずです。
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