お客様の声

誰にも触らせない形になってほしかった

日付:

彼女には夫がいて、俺はそれを知った上で関わっていた。
でも本当は“奪う”とかそんな綺麗な理由じゃなかった。
ただ独り占めしたかっただけだ。

仕事中の通知にも嫉妬して、未読の時間にも腹が立って、彼女の世界全部を俺に合わせてほしいと思っていた。
依頼してから彼女は俺に予定を合わせるようになった。
連絡の返し方も早くなり、家よりも俺の時間を優先するようになった。

夫に申し訳ないとか、倫理とか、そういう言葉は確かにどこかにあったはずだ。
でも俺はその全部より彼女を失う方が怖かった。手放せないのは俺の方だ。

お客様の声