50代になってからの恋は、逃げ場がなかった。
彼と過ごす時間は、肌の温度や視線の強さまで、すべてが濃密で、だからこそ別れの瞬間が耐え難かった。彼が家庭へ戻るたび、私の中の独占欲は膨れ上がり、「このまま終わる関係じゃない」と心が叫んでいた。
年齢的にも、“これが最後の恋”だと思ってしまった私は、彼を手放す選択肢を消していた。
私は影の存在でいることに耐えられなくなり、晋明会様にお願いした。
その後、彼の家庭は次第に崩れ、夫婦関係は修復不能に。離婚という結末を迎え、職場でも立場が揺らぎ、彼は社会的に傷を負った。
それでも彼は私を選んだ。
奪う側に回った覚悟は簡単じゃない。世間の目も、失ったものの重さも知っている。
それでも、長い間“選ばれない女”で生きるより、自分の人生を取り戻した実感の方が勝っている。誰にも言えない願いを、現実に変えてもらった。
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