彼女との関係は、最初から歪んでいた。
情に絡め取られ、連絡が来ないだけで心が荒れる。自分でも情けないと思いながら、切れない関係に縛られていた。
彼女は「あなたしかいない」と言いながら、同時に別の男とも繋がっていた。裏切りを知った夜、胸の奥に冷たい怒りが沈んだ。
縁を切りたい。でも、ただ消えるだけじゃ終われなかった。
晋明会様にお願いしたのは、依存の鎖を断ち切る力と、こちらが壊れた分の“帳尻”を合わせたいという本音だった。
不思議と気持ちが冷え、連絡を断つ決断ができた。すると、彼女の周囲で綻びが目に見えて増えた。職場での噂、関係していた相手とのトラブル。自分が何かしたわけじゃない。ただ、縁を切っただけだ。
それでも結果として、彼女の居場所は崩れていった。
復讐という言葉が頭をよぎるが、実際は“自分の人生を取り戻した”という感覚に近い。相手の世界が崩れたことで、ようやく自分の足で立てるようになった。